1960-03-02 第34回国会 衆議院 商工委員会 第11号
○五藤参考人 お答え申し上げます。 古藤さんのおっしゃられました専門化、系列化ということが、中小企業の立場から申し上げました私どものの論旨と相反するのではないか、要するに、古藤さんのお考えは、中小企業が大企業の隷属的な方向に進むように日本経済を今後運営すべきではないかというような意味でおっしゃったように御理解をなさっておるように私承ったわけでございますけれども、古藤さんの御意見もそうではないと私は
○五藤参考人 お答え申し上げます。 古藤さんのおっしゃられました専門化、系列化ということが、中小企業の立場から申し上げました私どものの論旨と相反するのではないか、要するに、古藤さんのお考えは、中小企業が大企業の隷属的な方向に進むように日本経済を今後運営すべきではないかというような意味でおっしゃったように御理解をなさっておるように私承ったわけでございますけれども、古藤さんの御意見もそうではないと私は
○五藤参考人 貿易の自由化は世界経済における大勢から考えまして、もう世界の情勢がそのようになっており、国際市場の落後者とわが国の経済界がならないように、これを徐々に断行する必要のあることは、私どももっとに認識をいたしておりますが、ただ、底の浅いわが国の経済、ごとに中小企業の現状におきまして、先ほど来それぞれの参考人の方からのお話にもありましたように、現在のわが国の資本構成が、自己資本が三十数パーセント
○参考人(五藤斎三君) これは、通産行政の中において、中小企業の振興策として、この特許の問題を十分育てていく、こういう意味の施策をおやりいただきますことは、これは双手をあげて賛成を申し上げます。とかく、特許をとりましたが、仰せのごとく、実施をするには金がない。実施化を企画しても、なかなか新しい仕事というものは、それに一面におきましては、杞憂の伴うものでありまして、勇敢な投資をする人が少いというジレンマ
○参考人(五藤斎三君) 今のお尋ねの点でございますが、先ほど申し上げましたように、必ずしも学問的権威者でない、いわゆる町の業者といったような者の中から、相当重要な特許も生まれ得ると、こういうことであると思うのでございます。日本では、まあそういう例が、非常に多くはございませんと思います。最近におきましても、電子工業の中では、相当に外国に譲渡権利を承認させまして、外国に権利を売った中小企業もあるようでございます
○参考人(五藤斎三君) ただいま私どもの団体東京発明産業振興会の要望書を御配付申し上げたと存じますが、これは実はこの団体の意見として御要望を申し上げたものでございまして、私個人といたしましては、必ずしもこれと全部が同一の意見ではないわけであります。きょうは広く日本の中小企業の代弁者としての立場から意見を陳述させていただきたいと存ずる次第でございます。 今回の工業所有権法に対してましては、四十年の長
○五藤参考人 私がひもつきの債券を買わせたらいいという説もあるということを申し上げましたが、これは今お尋ねがありましたように、この住宅建設促進法に盛られておるような資金にするということではなく、住宅問題解決の一般論といたしまして、公庫住宅の入居資格を得るような場合に、そういうふうな施策をいたしますならば、入居者の中からも若干の資金を集めることができるだろう、こういう意見をお取次ぎ申し上げたわけであります
○五藤参考人 都下の中小企業の中における実態を、私のわかる範囲で申し上げます。概念的には、中小企業は、大企業に比べまして資金が非常にきゆうくつでありますので、住宅施策に対して労務者に特別の施策を施しておるというところは、比較的少かろうと存じます。ただ絶無でないことは、これまた事実でございます。私自身の状態を一例として申し上げますならば、東京世田谷にございます従業員わずか三十名内外の工場でございますが
○五藤参考人 私も率直率明に、きよう御審議の同じ目的の二つの法案に関しまして拝見をいたしまして法案の中から感じとりましたことを、申し述べたいと存じます。 まず最初に感じますことは、従来国の御方針として住宅金融公庫によつて一般大衆の住宅の緩和がはかられ、あるいは公営住宅の建設促進によつてこれがなお拍車をかけられておる。その上になお労務者もしくは勤務者を対象としてこの促進法案が現われて、住宅緩和のために
○参考人(五藤斎三君) 商工中金の問題につきまして非常な御熱意のあるところを承わりまして、非常に嬉しいのでありますが、ただお言葉の中に、商工中金の役員、評議員まで政府任命であるので、政府出資金の二百万円くらいは一カ月の交際費にでも使つてしまうくらいだろうという御想像を拝聴いたしましたが、私も実は年来中金の評議員を任命されておりまして、相当の熱意を傾けて機会あるごとに中金へも出向きもいたしまするし、年
○参考人(五藤斎三君) 只今境野議員さんから御鄭重なお礼と我々に対する御激励の言葉を頂きまして非常に有難うございました。又当委員会で焦眉の急であります金融問題に重点をお置きになつて、然る後に順を追うて中小企業問題の解決に挺身をさつて下さる、こういう御決意を承わりまして誠に敬意を申上げる次第であります。日本経済の比喩を兎の足にお譬えになりましたのは誠に同感でありまして、その中の金融問題を先ず解決することによつて
○参考人(五藤斎三君) 只今までお述べになりました数氏の参考人のかたがたからいろいろ中小企業金融問題のあり方についての理想論のお話がありましたので、私はこの金融問題に関しましては成るべく具体的な問題を申上げてみたいと存ずるものであります。近来は中小企業問題が非常に重要性を認められまして、各方面に取上げられて参りました結果、現下の最も重要な問題でありまする中小企業の金詰りの打開に関しましては国会、政府或
○公述人(五藤斎三君) 今日すでに自動車の部品というものは特需の中の最も大きなフアクターを占めておりますことは御承知の通りでありますが、この自動車の部品は、全部インチ・サイズでございます。捩子もインチに切らなければならない、こういうことであります。これは今後の日米経済協力が進めば進むほど、それが飛行機なんかは、日本のサイズは、ミリで、アメリカのサイズはことごとくインチで、インチの工作機械がどうしても
○公述人(五藤斎三君) お答えいたします。日本の機械工業はヤードポンド法によるインチの捩子山を切る機械が相当入つて参りまして、大体イギリス及びアメリカの旋盤、ルーニングその他の工作機械はいずれもヤードポンドの捩子切りの装置が付いているのであります。捩じ込む捩子を切る専門の旋盤、捩子切り旋盤と申しますものは最近の製品に限つて、アメリカの製品もインチ山とミリ山と、両方に切れるような二つの補助器具を付けておるのであります
○公述人(五藤斎三君) 東京商工会議所の五藤斎三でございます。昨年からこの公聴会が開かれておりまして、計量法に関する賛成、反対の御意見が多多公述せられましたことと存じ上げるわけでありますが、私は商工会議所と申します商工業の商工団体を代表いたしまして、理論的な根拠に立ちましての法案に対する各条のそれぞれの賛成、反対の御意見があろうと思いまするが、それを超越いたしまして、大局的な観点から社会の実生活にこれがどういう